はり・・・

「はり」でイメージするものは何でしょうか。

注射、縫い針、またはテレビで放映されている太くて長い針(中国針)を多くの方が想像しているかと思います。当院は8種類の細さのはりを体の部位・痛みのスケール・鍼の経験有無によって使い分けています。

初めは緊張される方・痛みを心配される方もいますが、ご安心ください。使用するはりはステンレス製の使い捨てですので、感染の心配はありません。くるくるくると綿棒で耳のおそうじをするように「はり先」で淀みをとりのぞきます。お腹を診ながら脈を診ながら舌を診ながら様子をみながらつぼを探すのですが、生ているつぼに「はり」をあてるとからだが答えてくれます。

 

お灸・・・

 お灸の原料は「よもぎ」の葉の裏側の灰白色の綿毛を乾燥させたものです。 よもぎ餅などにも使われる食材なので身体にとてもなじみやすく心地よい温熱でつぼに響きます。 痕が残らない熱を知らせる体に有効なやさしいお灸治療をしています。米粒よりちいさいお灸はつぼに据えるとちくっとするような、ぽわ〜とするような感じがします。 はりのほうが鋭くみえるのにお灸のほうが鋭く感じる方もおられます。 チョコボール位の大きさのお灸は温かみを感じた所で終了です。その時だけでなくあとまで、もしくは後からでも温かさが体にしみるお灸です。

 〜学生の頃のお灸ばなし〜

お湯に浸かると体は温まるでしょう。でも衰弱しているところ、痛むところ、お灸が必要なところはまだなんとなく冷えている。まだ表面より下は元気がなくへこんでいて、マイナスで0のニュートラルにもなっていない。そこにお灸を据えてあげるとマイナスから0に引き上げプラスにつなげてくれる。プラスになるといたみが変わる。からだが変わる。何壮お灸が必要かは症状次第。反応の指標は皮膚のいろがかわってくること。必要なだけしつこく据えますよ:)